Years of being obscure -part 4
この別バージョンでのポイントは、多くの批評家の論評を惹きつけた2つのショットが外されていること。リーチェンが店を閉める前に、わたし達はハイアングルからのトラムの道路と、スタジアムの外の時計のショットを見る。
この時計のショットはリーチェンとヨディの出会いを思い出させる。また、トラムの線路は彼女が雨の夜に警官と出会ったことを思い起こさせる。これらのショットの代わりに、別バージョンのカットではブースにいるリーチェンのショットから、明らかに彼女のブースから見えるサッカーの試合のショットへと移る。
次に続く残りのシーンは両方のバージョンで対応する。ブースを閉じる前にリーチェンが新聞を読んでいるのが見える。
両方のバージョンとも、同様にリーチェンと警官が傍に立つ電話ボックスのショットが徐々に小さくなり
、電話ボックスの内部に近づく。電話は鳴っている。
2人の最初のショットを思い出すのは、ハイアングルの構成で、2人が出逢った雨の夜のこと。(ウォンの登場人物達は思い出に付き纏われる。しかし、彼がわたし達に同じく、わたし達の思い出を呼び起こすことを強要する。)
警官はリーチェンに彼に電話をするように頼む。そして、その前のシーンでは彼女が窓を閉めているシーンを見せている。そこでわたし達は推察するだろう。今、彼女は彼に連絡を取ろうとしているかもしれない。-わたし達は知っているがことだが、彼が警察をやめて、船乗りになり、彼女の恋人が死ぬのを見たということを知らずに。けれども、わたし達は彼女が電話しているのが誰かを確かに知ることはできない。
続く