Longtime companion
登場人物はゲイのカップル達で、当時(1981年)初めてAIDSという病気が発見され、それが同性愛者がかかる伝染性の病気と報道されたことで、それぞれのパートナーとの関係がギクシャクしたり、または深まったりする、様々なカップルの様子が描かれたものです。その当時の報道が(今では間違えていたということがわかっていますが)間違えた認識を生んだことによって、人々をパニックに陥れたことはよく理解できました。
一番心動かされたところは、エイズを患ったパートナーを献身的に看病する男性。パートナーが彼に苦しんでいること(「死にたい」)を弱々しくも一生懸命に伝えた時に、「頑張らなくてもいいよ(It's alright, You can let's go now. Let's go. Just let's go)」と何度も声をかけたとき。。。「頑張って」と声をかけることはよくあっても、「頑張らなくていいよ」と声をかけるなんて。。。(涙)
パートナーは必死に病気と戦おうとして、でもとても大変で、疲れて、苦しんでいる。先の見込みはその状況下ではなかった。そういう彼に「頑張って」と言っても何をこれ以上頑張ればいいのだろう。頑張らなくてもいいよ。君はもう精一杯頑張っているのだから。。。そういう彼の気持ちが伝わってくるようでした。(泣)
自分のエゴからは頑張って欲しい、もっと長く生きて欲しいと思ってしまいます。でも今となっては。。。寂しくて、悲しいけれども、とても苦しんでいたのだから、苦しみから解放されてよかったと思いたい。。。思いたい。。。