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From My Journal...No.5

映画「さらば、わが愛 覇王別姫」の中で、程蝶衣が京劇とは何かということについて説明をするシーンがあります。ここの程蝶衣の話で、京劇は情景描写を重んじ、唱(歌)・念(台詞)・做(しぐさ)・打(立ち回り)があいまって情景を作るのだと語られます。程蝶衣の芸術を重んじる真剣な話に比して、(周りの状況を鑑みて)段小楼は「理屈っぽい話は頭が痛くなる。西皮二黄であれば京劇だ。違うか。」と言います。

(注:訳は「中華的電影 さらば、わが愛 覇王別姫」 水野衛子訳 より引用)

西皮(Xipi)二黄(Erhunang)は京劇の曲調を表しているそうです。言葉自体は場所と歌い方を表すようで、京劇役者の張紹成さんに教えていただいたのですが、西皮は湖北省か安徽省の歌い方で、二黄は陜西省の歌い方だそうです。片や穏やかでゆったりとしたリズムで歌い、片や高音で激しく歌うということです。
段小楼は京劇とはと言う問いに「西皮二黄であれば京劇だ」と応えることに、程蝶衣とは異なる彼の京劇への姿勢が表わされているように思われます。
by Franny64 | 2007-07-27 00:43 | Film

レスリー・チャン(張國榮)に関するmy memoir 


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