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BOMB Magazine: Wong Kar-wai---part 1

BOMB Magazine: Wong Kar-wai by Han Ong
BOMB 62/ Winter 1998,

王家衛は6つの映画の監督である。「今すぐ抱きしめたい(1988)」、「欲望の翼(1990)」、「楽園の瑕(1994)」、「恋する惑星(1995)」、「天使の涙(1995)」。そして1997年のカンヌ映画祭では最優秀監督賞をもたらした「ブエノスアイレス」。彼のスタイルは次のフレーズで要約される。「ロマンスの暴走」彼の映画の色彩はみずみずしく明るく輝いている。カメラワーク(長年の協力者 クリストファー・ドイル)は気が遠くなるかのように神経質だ。そして何よりも彼は自分のキャラクターが好きであり、その基盤から彼の映画を作りだす。彼の男たちはクールで、彼の女たちは変わっているが美しい。その映画の心理学は極めて深い。しかしそれはポイントではない。彼は一歩先の途方もなく美しい香港のアクション映画を撮る。それらの映画では単に大虐殺の次のスリル満点の連続を待って、わずかな、取るに足りない連続のシーンは通りすぎる。王家衛の映画で、銃声が響き渡る間、延ばされ、退屈を考慮し、(彼の映画では登場人物がボールを蹴り回すようにナレーションを交代する)彼は繰り返しによる効果をリアルタイムのシーンで反芻し、或いは休眠のシーンのようにカメラをフォーカスしている。

換言すれば、彼は他の人々が第一にやめようと、考えないようにしていることをする。彼の映画はアブノーマルのように宣伝されるが、しかし忘れがたいポップスのようである。

そして彼のテーマは? 永遠のもの:愛など、夜通し走る船。彼は情報通の観客を乗せさせる。なぜなら彼の映画の外見が派手で新しいから。ジグソーパズルのように最初は暴力の連続シーンが骨組みになり、水彩画で上塗りした背景と、もちろんドイル氏の揺れるようなカメラワーク、そのすべてが王家衛の映画、王家衛の特徴になった。聴衆はそれを食し、その素晴らしさに気づく。

続く
by Franny64 | 2009-06-03 23:55 | Film

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